NEW 2022/08/29 みまもり高齢者 これからの日本で増えていくと予想されているのが、一人暮らしの高齢者です。この記事では高齢者のみの世帯に焦点をあて、その暮らしに潜むリスクを深掘りします。離れて暮らす家族の安全と健康を守るために、いますぐ実践していただきたいこともまとめました。 目次 単身・夫婦のみで暮らす65歳以上の割合 離れて暮らす高齢の家族が心配になるのはどんなとき? 高齢者の住宅内事故はいつ、どこで起こる? 高齢者の住宅内事故を防ぐためにできること 家族の一大事に素早く気づくには、どうすればいい? 高齢者見守りサービスが役立つのはこんな場面 まとめ 単身・夫婦のみで暮らす65歳以上の割合 日本の高齢化は加速する一方で、2025年には人口の30%が65歳以上の高齢者になると予測されています。さらに現代の日本では核家族化が進み、祖父母と夫婦、子どもの三世代で同居する家庭は少なくなりました。 65歳以上の人がいる世帯の家族構成をまとめたデータによると、高齢者の単独世帯は28.8%、夫婦のみの世帯は32.3%もあることが分かっています(2019年時点)。1980年における高齢者の単独世帯は10.7%だったので、3倍近い数字です。 65歳以上の高齢者のみが暮らす世帯は、今後もおそらく右肩上がりに増えていくことでしょう。 これに比例して「自分の親が高齢者のみの世帯で暮らしている」「離れて暮らす家族がもうすぐ高齢者になる」という方も、これからどんどん増えてくるはずです。 ※参考:令和3年版高齢社会白書│内閣府 離れて暮らす高齢の家族が心配になるのはどんなとき? 就職や結婚を機に、実家を出て暮らし始める方はたくさんいます。続いては、離れて暮らす高齢の家族が心配になる場面をまとめました。 歳を取ったな...と感じたとき 久々に帰省して親の顔を見たときに、ふと「歳を取ったな」と感じた経験はないでしょうか。加齢による家族の変化は、最後に会ってからの期間が空けば空くほど目につくものです。 白髪が増えた、シワが目立つようになった、動作がゆっくりになったなど、年老いていく親の姿を目の当たりにして、心配な気持ちを募らせる方は少なくありません。 健康上の不安があるとき 親に持病がある場合、急に体調が悪化したり、発作が起こったりしないか気になるものです。 歳を重ねれば体のどこかに不調は出てきます。親との会話の中で「そういえば、健康診断で引っかかって...」といった言葉を耳にする機会も出てくることでしょう。 もしも家族の体になにかあったとき、離れて暮らしているがゆえに自分はすぐ駆けつけることができないとあれば、心配はより大きくなって当然です。 連絡してもつながらなかったとき 離れて暮らす家族に、定期的に連絡をしている方は多いのではないでしょうか。ただの近況報告のつもりで電話をかけたのに誰も出ない、メールをしても返ってこないといった状況になったとき、一気に不安になってしまう方は多いはずです。 「なにかあったのでは」「もしかして、ひとりで倒れているのでは」と気になり始めると、居ても立っても居られなくなるかもしれません。 高齢の家族と離れて暮らしていると、このような不安と直面したときにすぐに駆けつけられず、どうしたらよいかパニックになってしまう方もいます。 高齢者の住宅内事故はいつ、どこで起こる? 高齢者の事故は、住宅内で起こることも少なくありません。続いては、住宅内事故がどこで、どんなふうに起こるのか解説していきます。 居室、寝室など ちょっとした段差や、床に這わせたコード、めくれたラグやカーペットにつまずいて転んでケガをすることがあります。ベッドから寝起きする際に落ちる事故も多いです。高齢になるとバランス能力が低下し、足も上がりにくくなるため、若い頃には考えられなかった事故を起こすことも珍しくありません。 キッチン めくれたキッチンマットにつまずく、高い場所にある物を取ろうとして台から落ちるといった事故が多いです。調理中で火を使っているときに火傷をする心配もあります。 お風呂 濡れた床で滑りやすく危険です。寒い季節には、居室と浴室の寒暖差でヒートショックを起こす事故も増えます。入浴中にのぼせて意識を失い、溺れてしまう事故も少なくありません。お風呂は熱いほうが好き、長風呂が好きという方は注意すべきでしょう。 階段 階段のある家では、階段を踏み外して転ぶ、転落するといった事故が多くなりがちです。スリッパで階段を登り降りする方や、すり足で歩く癖がある方、加齢とともに足が上がりにくくなっている方は注意すべきでしょう。 高齢者の住宅内事故を防ぐためにできること 住居内事故はときに大怪我を引き起こします。すり傷や軽い打撲で済めばまだよいですが、骨折したり、頭を打ったりする可能性もあるため危険です。 すぐできる対策として、生活環境の見直しをしましょう。床に物を置かない、頻繁に出し入れする物は高い場所に片づけないなど、安全に暮らせる住まいの環境を整えることが重要です。 お風呂のお湯は39~41℃くらいにし、長風呂は控えましょう。浴室の床には滑りにくいマットを敷き、冷暖房を活用して居室と浴室の寒暖差をなくしてください。 階段には滑り止めや手すりをつけた上で、急がずゆっくり登り降りすることを心がけるようにするだけでも、転倒・転落による事故は減らせるはずです。 家族の一大事に素早く気づくには、どうすればいい? できるかぎり生活環境を見直したとしても、やはり離れて暮らす高齢の家族のことは心配になるものです。万が一の住宅内事故が起こった際、早期発見するためにできる対策をまとめました。 日頃から家族で協力して見守る 家族間でこまめに連絡を取り合い、安全確認をする方法です。たとえば、親が入浴する前にはメールや電話で連絡をしてもらい、お風呂から上がった際にもまた一報をもらうようにすれば、無事に暮らしていることが分かります。 日頃あまり親に連絡をしない方は、まめに近況報告や親の様子を伺う連絡をするよう意識を変えてみてはいかがでしょうか。都合がつくなら帰省の頻度を増やし、直接親の様子を見にいくのもよいでしょう。 高齢者見守りサービスを利用する 親の家と距離が離れているなら、高齢者見守りサービス、高齢者駆けつけサービスと呼ばれるものを利用することも検討してみましょう。見守りサービスを活用すれば、離れて暮らす家族が以下のようなサポートを受けることが可能です。 ・24時間365日の健康相談、安否確認 ・緊急通報時の駆けつけ ・救急車の手配、搬送時の戸締り 身内に独居の高齢者や、高齢の夫婦の世帯があるなら、安心のために利用を検討してみてはいかがでしょうか。 高齢者見守りサービスが役立つのはこんな場面 最後に、高齢者見守りサービスが役立つ3つの場面を具体的にまとめました。 体の具合が悪くなったとき 高齢になると、前触れなく体の不調に襲われるケースも珍しくありません。急に胸が痛くなったとき、めまいがして倒れそうになったときなどに、非常ボタンを押すだけで簡単に通報できる仕組みがあれば安心でしょう。 見守りサービスの緊急通報装置の操作は、ボタンひとつで簡単に操作できるものが多いです。ペンダントタイプなら首にかけて常時持ち歩けます。 お風呂用ボタンをオプションでつけられるサービスなら、入浴中の体調不良にも対応できるためより安心できるでしょう。 誰かに相談に乗ってほしいとき 一人暮らしの高齢者は、周囲に相談相手がいないことで孤独を感じることもあります。見守りサービスがあれば、24時間365日いつでも看護師や保健師に健康相談をすることが可能です。 健康相談や日常生活における心配事をいつでも気軽に相談できる場所があれば、生活上の不安も和らぐのではないでしょうか。さらに持病や飲んでいるお薬の情報、かかりつけ病院の情報も把握してもらえれば、もっと心強い存在となるでしょう。 家族と連絡が取れないとき 高齢の親を離れて暮らす家族が常に見守るのは難しいのが現実です。仕事や家庭の事情でバタバタしてて、親への連絡をつい忘れてしまうこともあるかもしれません。 多忙な家族に変わって高齢者の生活を常時見守ってくれるのも、見守りサービスのうれしいポイントです。 見守り方法としては、トイレ扉などに生活リズムセンサーを設置し、一定時間反応がないときに自動で緊急通報を行うといったものが挙げられます。必要に応じて警備員がご自宅まで駆けつけるので、万が一の場合にもスピーディな対処が可能です。 まとめ 日頃から、高齢の親の「万が一」に備えておくことはとても重要です。とはいえ、離れて暮らしていると即座に対応できない場面も出てきます。必要に応じて高齢者見守りサービスの利用も検討してみてはいかがでしょうか。 大阪ガスセキュリティサービスは、近畿圏にて「おまもりコール」・「あんしんお元気サービス」をはじめとした高齢者見守りサービスを提供しています。離れて暮らす高齢のご家族の安心・安全な暮らしを守りたいなら、いつでもお気軽に当社へお問い合わせくださいませ。 大阪ガスセキュリティサービスの資料請求はこちら お問い合わせ 資料請求