NEW 2021/10/07 みまもり高齢者 高齢の両親と離れて暮らしている場合、体調の変化や認知症の発症などを常に見守ることができず、気づいたときには悪化していたというケースも少なくありません。高齢者見守りサービスを利用すれば、遠方から両親の生活をサポートできます。この記事では、遠方から高齢の両親の生活をサポートしたい人に向け、高齢者見守りサービスを選ぶポイントを解説します。 目次 高齢者の一人暮らしが増えている 高齢者の見守りサービスとは 訪問型の見守りサービス センサー型の見守りサービス カメラ型見守りサービス オート電話・オートメール型の見守りサービス 会話(電話)型の見守りサービス 宅配型の見守りサービス 緊急(異常)時通報型の見守りサービス 高齢者見守りサービスを選ぶポイント まとめ 高齢者の一人暮らしが増えている 総務省統計局の調査によると、2020年9月15日時点の推計人口は1億2,596万人のうち、65歳以上の高齢者は3,617万人で、総人口の29.7%を占めています。 戦後は1つの世帯に三世代が暮らしていることが一般的でした。しかし、近年は核家族化が進み、祖父母や両親と離れて暮らす世帯が増え、高齢者の一人暮らしが増加傾向にあります。 自分の両親や祖父母が、今後一人暮らしになる可能性は十分高いといえるでしょう。 ※参考:高齢者の人口|総務省統計局 高齢者の事故は自宅で発生しやすい 高齢者が事故に遭う現場は、自宅が多いといわれています。たとえば、部屋と廊下をまたぐ際の段差につまずく、階段などから転落する、入浴中に気を失う、といったことです。同居する家族がいれば、すぐに異変に気づいて救急車を呼ぶなどの迅速な対応ができますが、一人暮らしの場合すぐに異変に気づけません。 そんな時、見守りサービスや自治体のサービスなどを利用していれば、何かあったときに対応してもらえます。 高齢者の見守りサービスとは 高齢者向けの見守りサービスにはどのようなサービスがあるのか、以下で解説します。 家族の代わりにサポートしてくれる 見守りサービスとは、遠方に住む家族に代わって高齢者の生活をサポートするサービスです。受けられるサービスは企業によって異なりますが、安否確認や生活上の安全確保、緊急時の対応などがあります。ただし、見守りサービスは介護保険が適用されないため、原則として費用の全額を自己負担しなければなりません。 サービスの種類 見守りサービスの代表的な種類は、訪問型、センサー型、カメラ型、オート電話、オートメール型、会話型(電話型)、宅配型、緊急(異常)時通報型などさまざまです。高齢者の安否確認をする場合、サービスの種類によって高齢者へのアプローチの方法が異なります。高齢者の状況にあったサービスを選ぶとよいでしょう。 訪問型の見守りサービス 訪問型のサービスの特徴や利用するメリットについて、以下で詳しく解説します。 対面でコミュニケーションが取れる 訪問型の見守りサービスは、スタッフが対面で安否確認などを行うサービスです。おもに、郵便局や電気・ガス・水道関連の会社が提供しており、安否確認のほかに、食事の摂取状況や生活における悩み、健康状態などを訪問時に直接聞き取り、記録に残します。土地勘のあるスタッフが訪問するため、地域で発生している詐欺情報の提供なども可能です。 訪問頻度が低く緊急対応しづらい 訪問型は、高齢者の自宅を訪問する頻度が限られているため、転倒事故や急病などの緊急時の対応には向いていません。訪問頻度を上げることも可能ですが、頻度が増えるほど利用料金も高くなり、経済的な負担が大きくなります。また、訪問日は自宅にいなければならないため、利用者が面倒に感じてしまうかもしれません。 センサー型の見守りサービス センサー型の見守りサービスの特徴や利用した場合のメリットについて解説します。 ライフスタイルを考慮した見守りができる センサー型の見守りサービスは、高齢者の自宅にセンサー式の感知器を設置して安否確認を行うサービスです。このサービスは、家電メーカー、セキュリティ会社、ガス会社などが提供しています。なかには、家族へ知らせるだけではなく、スタッフが自宅へ急行するサービスもあります。トイレや浴室、家電製品など、毎日使用する場所にセンサー機器を設置します。 何かあっても目視できない センサー型はセンサーで人の動きや行動を感知し、離れて暮らす家族へ通知を送信するサービスです。そのため、そのときの状況をリアルタイムに確認することはできません。何かあったときに、実際にどのような状況なのかを詳細に把握したい場合には不向きです。 カメラ型見守りサービス カメラ型の見守りサービスの特徴やメリットなどについて解説します。 カメラを通じて確認・会話ができる カメラ型の見守りサービスでは、高齢者の自宅にカメラを設置し監視するサービスです。カメラの映像を通して、安否確認や異変の早期発見などが可能です。センサー型と異なり映像による確認が可能であるため、どのような異変が起きたのかがわかるうえ、家族との会話も楽しめます。 ストレスがかかる場合がある 自宅にカメラを設置し、他人が映像を確認しているため、監視されることにストレスを感じる人には向いていません。また、緊急時の応答や駆けつけなどのサービスを利用する場合は、別途費用が必要です。 オート電話・オートメール型の見守りサービス オート電話・オートメール型の見守りサービスの特徴やメリットを解説します。 リーズナブルに利用できる オート電話・オートメール型の見守りサービスは、毎日指定の時間に電話やメールで連絡があり、受電や返信によって高齢者の安否を確認するサービスです。電話は、音声ガイドなどに従ってプッシュ式で回答し、メールは、受信メールにある質問に回答を入力して返信します。自動で送電や送信ができるため、比較的安い費用で利用できます。 不調をキャッチしづらく緊急対応に不向き 電話やメールは自動音声や自動配信で行われるため、人との接触がなく簡単に利用できるサービスです。健康に生きているのかといった安否は確認できるものの、体調の変化などの詳細な把握や緊急時の対応はできません。利用者によっては、毎日の電話対応やメールの返信が手間に感じるかもしれません。 会話(電話)型の見守りサービス 会話(電話)型の見守りサービスは、どのような特徴やメリットがあるのか以下で解説します。 担当者が直接電話してくれる 会話(電話)型の見守りサービスは、電話による安否や健康状態を確認するサービスです。担当者が直接電話をかけ、生活状況や生活上の悩みなどの聞き取りをします。オート電話との違いは、人と直接会話ができるという点です。そのため、高齢者に関する詳細な情報を得やすくなるでしょう。 会話を面倒に感じてしまう人もいる 担当者が利用者に電話をかける頻度は会社によって異なりますが、1日に1回、もしくは週に1回が一般的です。常に利用者の状況を把握できるわけではないため、緊急時の対応には不向きでしょう。また、電話や会話が苦手な人の場合、定期的な電話でのやり取りにストレスを感じてしまうかもしれません。 宅配型の見守りサービス 宅配型の見守りサービスはどのような特徴やメリットがあるのか、以下で解説します。 食事の宅配時に健康状態を確認してもらえる 宅配型の見守りサービスとは、毎日指定の時間に食事を宅配する際に安否や健康状態などを確認するサービスです。高齢者の健康に配慮したメニューが提供されるため、一人暮らしで偏りがちな食生活をサポートできます。安否や健康状態などの確認だけでなく、食事から高齢者の健康面を保てるというメリットもあります。 宅配時間により緊急対応が難しい 宅配型は、宅配スタッフが指定の時間にのみ自宅を訪問するため、緊急時の対応には不向きです。また、食事を宅配するスタッフは介護や食事に関する専門知識がないため、高齢者の生活に関する専門的なサポートは期待できません。食事を作る必要がなくなると、生活に張り合いがなくなってしまう高齢者もいます。 緊急(異常)時通報型の見守りサービス 緊急(異常)時通報型の見守りサービスの特徴やメリットを解説します。 ボタンを押せばスタッフが駆けつけてくれる 緊急(異常)時通報型の見守りサービスは、急病や転倒事故などの緊急時にスタッフが自宅に駆けつけて対応するサービスです。体調に異変を感じたときに通報ボタンを押すと、スタッフが急行し対応します。ボタンを押すだけでスタッフを呼べるため、一人暮らしの高齢者や、離れて暮らす家族は安心感を得られるでしょう。 定期的に健康状態を確認できるものではない 緊急(異常)時通報型の見守りサービスは、緊急時に特化したサービスのため、毎日の安否や健康状態などの確認や記録には対応していません。利用者の健康状態や生活状況などを詳しく把握したい家族にとっては、不向きでしょう。また、通報ボタンを利用する際に電話回線やインターネット回線等を設置する必要があります。 高齢者見守りサービスを選ぶポイント ここでは、高齢者の見守りサービスを選ぶ際に把握しておきたいポイントについて解説します。 親の状況やニーズ 親の状況次第でどのようなサポートが必要なのかが変わるため、まずは親の現状やニーズを把握しておくことが大切です。そのうえで、24時間の見守りが必要なのか、緊急時のみの対応でよいのかを見極めましょう。カメラの監視はされたくない、操作が簡単なものがよいなど、親の意見も取り入れてください。 使い勝手のよさ メールの返信やプッシュ式の回答、通報ボタンの利用方法など、利用者本人が操作しやすさも考慮します。緊急時に操作する通報ボタンや通話ボタンの操作方法などは、とくにわかりやすくなければなりません。操作方法が難しいと、実際に使用する場面で適切に使えず、対応が遅れてしまう可能性があります。 費用 見守りサービスの利用料金はサービスの種類によって異なります。原則として、見守りサービスの利用は介護保険の適用外になるため、費用の全額を自己負担しなければなりません。サービスを選ぶ際は、予算とのバランスも考慮する必要があります。月額費用のみのサービス、初期費用に数万円かかるものもあります。複数の会社を比較検討するとよいでしょう。 まとめ 高齢者の見守りサービスには電話やメールを使うもの、訪問があるものなど、それぞれ特徴が異なります。緊急時に対応が遅れると取り返しがつかないことになるかもしれません。緊急時にも対応できる見守りサービスを検討しましょう。 大阪ガスセキュリティサービス では、「おまもりコール」・「あんしんお元気サービス」をはじめとした異常発生時に24時間365日お客様の自宅へ駆けつけるサービスを提供しています。近畿圏で緊急通報受託行政数No.1を誇る、看護師・保健師によるあんしんサポートサービスです。離れて暮らす高齢のご両親の生活をサポートするサービスをお探しなら、まずはお気軽に資料請求をお試しください。 大阪ガスセキュリティサービスの資料請求はこちら お問い合わせ 資料請求