NEW 2021/10/07 防犯 空き巣被害の多くは、マンションなどの集合住宅ではなく、一戸建住宅で起きています。一戸建に住む人は空き巣に狙われないために、空き巣を近寄らせない、侵入させないための慎重な対策が必要です。この記事は、「空き巣が嫌がる家」がどのような家なのか、詳しく解説します。ぜひ参考にしてください。 目次 空き巣被害の現状 空き巣に狙われやすい家の特徴 空き巣が嫌がる家の特徴 空き巣に狙われないためにすべきこと まとめ 空き巣被害の現状 現状、空き巣被害はどのようなものになっているのか、具体的な事例と発生状況について解説します。 空き巣とは 空き巣とは侵入窃盗犯罪のなかの一つで、住居に人がいない隙を狙って侵入します。侵入窃盗犯罪には、空き巣のほか昼間人がいるなかに侵入する「居空き」、就寝中に侵入する「忍込み」といったものもあります。このなかで一番件数が多い犯罪が空き巣です。空き巣被害は減少傾向にありますが、まだ多くの被害が報告されています。 空き巣の発生状況 2019年における侵入窃盗犯罪は、全国で5万7,808件も発生しています。そのうちの58.6%の3万3,924件が住宅で発生している、という状況です。窃盗侵入犯罪の半数以上が一般住宅で行われています。さらに、そのなかの57.6%が空き巣による窃盗です。 住宅の種類のなかでは、一戸建住宅が被害に遭う件数が最も多くなっています。一戸建住宅は地面に面しているうえに開口部が多く、侵入しやすいつくりになっているため、被害に遭いやすい状況にあるでしょう。 ※出典:令和元年の刑法犯に関する統計資料(警視庁) 空き巣に狙われやすい家の特徴 どのような家が空き巣に狙われやすいのか、その特徴を解説します。以下にあてはまる場合は、空き巣対策をする必要があるでしょう。 防犯対策をしていない 外観からみて、防犯対策をしていない、もしくは不十分である家は空き巣被害に遭いやすいです。たとえば、玄関や窓にカギが1つしかついていない、複数あったとしても古いタイプのカギで解錠しやすい、といったものです。防犯カメラや警報機器、センサーライト等の防犯グッズを設置していないと意識が低いと判断される場合があります。 人目につきにくい環境 高い塀や植木に囲まれていて、道路から家がみえにくい場所も空き巣に狙われやすい特徴をしています。空き巣が人目につかない場所で、焦ることなくカギの解錠や窓の破壊などができてしまうのが理由です。また、人通りが少ない路地に建っている家も狙い目とされています。 勝手口がある 家の裏側など、道路から見えないところにある勝手口は空き巣に狙われやすい場所です。勝手口をひんぱんに使う家の場合、またすぐに出るからと、施錠をしないケースも多くあります。また、玄関よりも解錠しやすい簡素なタイプのカギを使用している場合があり、空き巣に狙い目だと判断されてしまいます。 留守がちとわかる 家に人がいなければ、空き巣は室内をゆっくりと物色できます。通報されるおそれもないため、留守中を狙う空き巣は多くいるでしょう。そのため、洗濯物が干しっぱなし、ポストに郵便物が溜まっている、出入りが少ないなど、留守だとわかる家は狙われやすいでしょう。空き巣はどのような家なのか下見をしています。 空き巣が嫌がる家の特徴 反対に、空き巣が入りにくい家の特徴はどのようなものか解説します。空き巣対策の参考にしてください。 防犯対策がされている 玄関に防犯カメラやセンサーライトが設置されているなど、みるからに防犯対策をしている家は、空き巣が嫌がります。センサーライトとは、人の動きや熱を感知して点灯する照明です。 また、人が近づくと大きな声で吠えるような番犬がいる場合も、空き巣や嫌がります。犬は吠えて人の注目を集める、噛み付くといったことがあるからです。 侵入に時間がかかる 長時間家の周りで不審な動きをしていると、誰かに通報されるおそれがあるため、空き巣は侵入に時間をかけません。侵入に5分以上かかると諦めて別の場所へ行くといわれています。そのため、ドアや窓のカギを二重にするなど、解錠に時間がかかるようにすると空き巣対策として有効でしょう。 死角がない 空き巣は人目につかない場所で作業することを好みます。そのため、空き巣は死角がなくどこからでも家がみえるような場所を嫌います。高い塀や垣根、庭木などが多くあると、隠れる場所が多く、空き巣が作業しやすい家といえるでしょう。こういったものがなく、道路から見通しがよい家を避ける傾向にあります。 空き巣に狙われないためにすべきこと 空き巣が嫌がる家にするためには、以下のような対策を行いましょう。 設備面の防犯対策 家の設備を変更することでできる防犯対策について解説します。 玄関や窓のカギを強化する 玄関や窓のカギを強化し、解錠に時間がかかるようにしましょう。基本的には「ワンドア・ツーロック」が推奨されています。玄関も窓も2個以上のカギを設置すると、安心度は高くなります。カギの種類も解錠しにくい複雑なものを選ぶことがおすすめです。侵入に時間がかかるような状態を意識してください。 防犯カメラを設置する 防犯カメラは、どのような人が家に近づいているのか確認するためのものですが、防犯カメラそのものが空き巣にとって嫌なものとなっています。道路からみえない死角部分に防犯カメラを設置することにより、死角をつぶす効果も期待できます。 ただ、あまりに防犯カメラが多いと、近所の人が不安になる可能性があるため、トラブルが起きないように気をつける必要はあるでしょう。 センサーライトを設置する 人が近づいたときだけ自動で点灯するセンサーライトがある家も、空き巣が嫌がります。ぱっとライトが光ると目立つため、誰かが近づいていることをよりアピール可能です。侵入しようと近づいたとき、いきなりライトが点灯すると、空き巣が驚き侵入を諦めるケースもあります。 砂利を敷く 家の周囲に砂利があると、歩くだけで大きな音が出てしまいます。空き巣は誰にもみつからないように、通報されないように侵入しようとするため、侵入時に音が出るような家は嫌がります。砂利には、素材や出る音、重さなどさまざまなものがありますが、空き巣対策のためには、音が出やすい防犯砂利がおすすめです。 セキュリティサービスを導入する セキュリティサービスの会社と契約しておくと、空き巣予防としてかなり有効です。家族以外が侵入するとアラームがなる、センサーの設置、警備員が駆けつけるサービスなどがあるため、徹底的に空き巣を防げます。そのため、セキュリティサービスと契約している証拠であるステッカーがある家は、空き巣に嫌がられます。 意識や行動による防犯対策 空き巣が嫌がる状況にするためには、設備面だけではなく自分自身の意識を変えていくことも重要です。 留守を悟られない 先ほども解説しましたが、空き巣は留守中の家を狙う傾向にあります。長時間留守にしている家は、洗濯物が遅くまで干してある、ポストに郵便物がたまっている、といった特徴があります。そのため、こういった家は空き巣が狙いやすい外観をしているといえるでしょう。みえる部分を長期間放置しないようにし、家に誰かがいることをアピールするようにします。 隣近所との付き合いを大事にする 近所の人とは、家に何かあったときにすぐに通報してもらえるような付き合いをしておくとよいでしょう。普段から挨拶や軽い会話などをして、周囲から孤立しないようにします。家に近づいた空き巣が、近所の人に声をかけられ侵入を諦める場合もあるそうです。地域ぐるみで防犯意識を高めていくと、空き巣が入りにくい地域となるでしょう。 普段から気を抜かない 短時間の外出、ゴミ捨て、回覧板を渡すときなど、ちょっとした外出のときでも気を抜かないように注意します。「少しだけだから」と施錠せずに家を出ると、そのすきに侵入される可能性があります。短時間の侵入で怖いことは、家に置いてあるカギの窃盗です。合鍵をつくられてしまうと、いつでも家に侵入できる状況になってしまいます。 家の周りをきれいに保つ 「防犯意識が高くしっかりとしている人が住んでいる」という印象を与えるためにも、家の周りはきれいに保つようにしましょう。庭は草が生い茂り、玄関は汚れているような家は、だらしがなく防犯意識が低いと判断されてしまうかもしれません。また、空き巣が身を隠せるようなものは、家の周囲に置かないようにしましょう。 まとめ 空き巣被害の件数はかなり多く、慎重な対策が必要です。とくに一戸建住宅の被害が多いため、一戸建住宅に住んでいる人はカギやライトなどに工夫したほうがよいでしょう。空き巣が嫌がる家にするために効果が高い対策は、セキュリティサービスへの加入です。 大阪ガスセキュリティサービス株式会社のホームセキュリティ「アイルス」は、防犯・防災はもちろん、ご家族の健康もサポートいたします。お客さまのライフスタイル・ご要望に応じて防犯設備士がきめ細やかにプランを設計いたします。 ホームセキュリティについてお悩み・ご検討中の方は、まずはお気軽にご相談ください。 大阪ガスセキュリティサービスの資料請求はこちら お問い合わせ 資料請求