NEW 2021/10/07 防犯 防犯カメラは犯罪抑止以外にも効果を発揮し、企業のセキュリティ体制を大いに向上させます。そのため、防犯カメラを取り付ける企業が増えています。この記事では、オフィスのセキュリティ担当者に向けて、防犯カメラの効果や効果的な設置場所、設置するときの注意点などを詳しく紹介します。防犯カメラの取りつけを検討中の方は、ぜひご参考にしてください。 目次 防犯カメラに期待できる効果・役割とは 企業が防犯カメラに求める効果・役割とは 防犯カメラを設置するデメリット 効果的に防犯カメラを設置するには 法人での効果的な防犯カメラの設置場所とは 防犯カメラを設置するときに注意すべきこと 防犯カメラを導入するときの費用目安 自治体からの場合は助成金が出る場合もある まとめ 防犯カメラに期待できる効果・役割とは 防犯カメラを導入すると、犯罪抑止・証拠撮影・安心感という3つの効果が期待できます。 犯罪抑止 防犯カメラを設置すると、犯人に「見られている意識」を植えつけられます。世界中で、防犯カメラによる犯罪抑止効果が確認されています。なかでも、日本での犯罪抑止効果は顕著です。 東京都新宿区歌舞伎町に55台の防犯カメラを設置したところ、カメラを設置した2002年には2,103件もあった犯罪が、5年後の2007年には1,892件に、10年後の2012年には1,536件にまで減少しました。ほかのエリアでも同様に、犯罪の抑止効果を確認できています。 実際の犯罪でも、広域窃盗犯が出没した際に、防犯カメラが設置してある店舗や戸建は被害を免れやすい一方で、防犯カメラがない建物は被害を受けやすい傾向が見られています。 ※参考:街頭防犯カメラシステム│警視庁 証拠撮影 カメラの技術は年々進歩しており、鮮明に犯人の風貌や犯行の手口を記録します。防犯カメラの映像は、犯人確定の手がかりとして重要です。目撃情報のない犯罪では、犯人の特徴を簡単に絞れません。一方、防犯カメラの映像が残っていると捜査がスピーディーに進みます。 犯行現場に防犯カメラがなくても、周囲の防犯カメラの映像から証拠が見つかるケースも少なくありません。犯行の様子をテレビで公開し、大々的に情報を募るケースもあります。 安心感 防犯カメラを設置すると、安心して日々を過ごせます。確実に犯罪にあわないとまではいかなくとも、犯罪への備えがあるという事実が気持ちを落ち着かせてくれます。 玄関に防犯カメラを設置するケースが多く見られますが、余裕があれば室内にもカメラを設置しましょう。犯行の様子が残っていると、何を見られたか、何を盗られたかがわかります。被害を受けた直後は、気持ちが動揺していて、状況が把握できないかもしれません。防犯カメラがあれば、自身では気がつかなかった犯行まで詳しく把握できます。 企業が防犯カメラに求める効果・役割とは 企業と一般家庭では、防犯カメラに求める役割は大きく異なります。企業は、安心感よりも業務遂行を重視して防犯カメラを設置します。管理や防犯に加え、社内環境の整備が企業における防犯カメラの役割です。 たとえば、製造現場に防犯カメラを設置して作業者の行動を監視すると、大事故を未然に防げます。人の動線の把握にも防犯カメラは有効です。販促活動の一環で陳列棚のレイアウトや商品の並べ方を考える際に、防犯カメラの映像を参考にできます。ほかにも、トラブルやクレーム発生時の映像も残せます。 防犯カメラを設置するデメリット 防犯カメラを設置したからといって、安心しすぎてはいけません。また、防犯カメラの導入費・維持費についても理解しておきましょう。 犯罪行為があったときには止めることができない 防犯カメラはあくまでも、状況を撮影し、記録を保管するツールです。警備員とは異なり、犯行を食い止めることはできません。防犯カメラのみでは犯罪を完全に防げないため、高い防犯意識をもって生活しましょう。侵入を感知してアラームを鳴らすシステムの導入、警備会社との契約なども検討してください。 設置する費用が高い 広い範囲を死角のないように撮影しようとすると、たくさんの防犯カメラが必要になります。機能にもよりますが、防犯カメラは1台あたり数万円程度がかかります。カメラの費用に加え、設置費用や維持費も必要です。予算内で導入する、複数の業者に見積もりを取るなどして計画的に導入しましょう。 効果的に防犯カメラを設置するには 企業を守るために、防犯カメラを有効に活用しましょう。防犯カメラの効果を高めるためには、防犯カメラの選定や設置場所が重要です。 ①目的や場所に合わせた防犯カメラを選ぶ まず押さえておきたいポイントは、画質と耐久性です。屋外で使用する防犯カメラは、屋内よりも高スペックなものが求められます。日光に左右されず見やすいか、防水・防塵性に問題はないかなどを考慮して選んでください。 企業で使用する場合は、従業員が監視されている気分になりにくいドーム型がおすすめです。広範囲を確認したいときは360度撮影に対応したカメラ、不正行為や犯罪の証拠を押さえるにはズーム機能を搭載したカメラがおすすめです。目的にあった防犯カメラを使いましょう。 メンテナンスにかかる費用や手間、録画データの保存方法や保存期間なども、しっかりと確認して導入してください。 ②適切な場所に設置する 設置する建物や目的により、防犯カメラの設置すべき場所は異なります。防犯カメラの撮影範囲には限りがあるため、限られた台数を効果的に配置しましょう。具体的な設置場所は、以降で詳しく解説します。 法人での効果的な防犯カメラの設置場所とは 店舗と工場・倉庫にわけて適切な設置場所を紹介します。ポイントを押さえて監視しましょう。 店舗の場合 レジまわりにカメラを設置すると、従業員の不正行為やクレーム対応の様子を記録できます。カメラの機能によっては、金銭のやり取りをする手元も撮影可能です。金額があわない場合に確認しましょう。目の届きにくいバックヤードにも、不正防止に向けて設置をおすすめします。 出入口の防犯カメラは、店舗に来訪する人を記録できます。トラブル時に役立ててください。また、目立つ場所に設置すると、犯罪の抑止につながります。 駐車場の防犯カメラは、違法駐車や長時間駐車の抑止が可能です。また、行楽地やサービスエリアの店舗では不法投棄に悩まされがちです。防犯カメラによりゴミを捨てにくい環境をつくりましょう。 工場・倉庫の場合 工場や倉庫は窃盗の被害にあいやすいため、防犯カメラが必須です。入出荷エリア、立ち入り禁止エリア、重要な設備機器のまわりなどに設置してください。 作業エリアにも、防犯カメラの設置をおすすめします。作業がマニュアルどおりに行われているか、危険な行動がないかなどを、カメラを通じて確認できます。また、異物混入の早期発見にも効果が見込めます。企業や従業員を守るだけでなく、消費者の信頼獲得のためにも防犯カメラを役立てましょう。 防犯カメラを設置するときに注意すべきこと 防犯カメラを設置する際は、以下の内容に注意しなければ効果を得られません。プライバシーな情報の映り込みにも配慮してください。 死角をつくらない 死角から防犯カメラを壊して侵入されたり、死角で犯行が行われたりする可能性があります。設置できる防犯カメラに限りがある場合は、死角をつくらないように設置場所に注意しましょう。また、時間帯によっては日光で死角ができます。カメラの位置や向きを調整して対応してください。 プライバシーに配慮する 企業が防犯カメラを設置する際は、プライバシーへの配慮のために従業員に防犯カメラの設置を通達しましょう。加えて、録画データが悪用されないよう、徹底した管理を実施してください。 オフィス内の機密情報の映り込みを避けるためには、プライバシーマスク機能を搭載した防犯カメラがおすすめです。プライバシーマスク機能は、パソコンのモニターや暗証番号を入力する画面などをマスキングして撮影します。 防犯カメラを導入するときの費用目安 防犯カメラ本体以外にも、モニターや記録装置、カメラを設置する際の工事費や人件費などが発生します。防犯カメラ1体につき、初期費用を数十万円程度みておきましょう。 維持費の内訳としては、保守にかかる費用・電気料金・ネットのプロバイダー料金などが挙げられます。 自治体からの場合は助成金が出る場合もある 犯罪に強い街づくりを目的として、防犯カメラを取り付ける際に自治体から助成金が出る場合があります。補助を受けられる対象の多くは、商店街やマンション管理組合、PTAなど、地域に根差した活動をする団体です。防犯カメラの導入や取り付けには高額な費用がかかります。必要に応じ、助成金を申請しましょう。 ※参考:堺市地域貢献事業所防犯カメラ設置事業補助金│堺市 まとめ 防犯カメラを設置すると、犯罪防止や証拠撮影などの効果が得られます。防犯カメラの効果を高めるためには、死角を避け、ダミーではなく本物のカメラを設置しましょう。プライバシーへの配慮も重要です。 大阪ガスセキュリティサービス株式会社は、お客さまのご予算・ご要望に応じて防犯設備士が最適な防犯カメラ・設置プランをご提案いたします。またお客さまの施設規模に応じ、機械警備・防犯カメラ・入退室管理システムなどを組み合わせたセキュリティのご提案も可能です。 防犯対策についてご検討中の方は、まずはお気軽にご相談ください。 大阪ガスセキュリティサービスへのお問い合わせはこちら お問い合わせ 資料請求