NEW 2021/10/07 防犯 治安に対して不安をもつ人は増えており、ホームセキュリティを導入する家庭は増加傾向にあります。ここでは、ホームセキュリティの必要性について知りたい人に向け、住宅への侵入窃盗の実情や、ホームセキュリティの基本サービスなどについて詳しく解説します。ご自宅の防犯にお役立てください。 目次 住宅への侵入窃盗の実状 防犯対策をしていない場合に起こりうるリスク ホームセキュリティを導入する家は増加傾向にある ホームセキュリティとは?基本サービスについて ホームセキュリティを導入するメリットは? ホームセキュリティを導入するうえで気をつけたいこと 戸建てに必要な住宅防犯の特徴 自分でできる住宅侵入対策 まとめ 住宅への侵入窃盗の実状 住宅への侵入窃盗の実情について、被害件数の推移とおもな手口を解説します。 住宅対象への侵入窃盗はどれくらいあるか 令和元年における住宅への侵入窃盗は、2万8,936件でした。空き巣が1万9,584件、忍び込みが7,916件、居空きが1,436件です。侵入窃盗は直近の18年で徐々に減少しています。しかし、まだ犯罪数の数は多く、各自防犯対策を徹底しなければなりません。 ※参考:令和2年の犯罪情勢|長官官房 窃盗犯による住宅侵入の種類 住宅に侵入する窃盗には、おもに3種類の手口があります。それぞれの手口について解説します。 空き巣 空き巣は住人不在の状況で行われる窃盗です。侵入中に帰宅するといったことが起きない限り、侵入者との鉢合わせはありません。空き巣のおもな手口は「ガラス破り」です。外部に面した窓が多い一戸建てがよく狙われる傾向にあります。ほかにも、特殊な工具で鍵をこじ開けるピッキングや、室内側のツマミを操作するサムターン回しなども、侵入に利用されます。 忍び込み 在宅中であっても、侵入窃盗にあう恐れがあります。忍び込みは、夜に就寝中の住人の隙をついた窃盗です。住人に気づかれないように、戸締りが不十分な箇所から音を建てずに侵入される場合が多いでしょう。街灯がなく夜間の人通りが少ない地域は、忍び込みが置きやすい環境といえます。 居空き 居空きは、日中住人が起きている間、わずかな隙を見計らって行われます。ゴミ出し、庭の手入れのようなわずかな時間に家に侵入する手口です。複数の住人がいる場合も、食事などで全員が一カ所に集まれば、窃盗のリスクがあります。窃盗犯はターゲットの行動を事前に調査しています。ライフスタイルがわかりやすい家庭は危険が高いでしょう。 防犯対策をしていない場合に起こりうるリスク 侵入窃盗にあうと、多大なダメージを被ります。防犯対策をしていない場合に起こりうるリスクについて解説します。 財産を盗まれる 財布やブランドバッグのような金銭的価値が高いものから、趣味のコレクションや思い出のアクセサリー、家族の一員であるペットまでもが盗難の対象になります。個人情報がつまったパソコンを盗まれると、プライベートな情報をもとに脅迫される場合もあります。 部屋が荒らされる 窃盗の際には、何が盗まれたかわからないほど部屋が荒らされる場合があります。盗まれたもの、壊されたものを把握する際は警察の立ち会いが必要であるため、盗難状況の確認が終わるまで片付けはできません。 被害後の事後処理が大変 空き巣被害後は、警察への被害届を出し、盗難届出証明書を発行してもらわなければなりません。金融機関に盗難の被害を報告し、キャッシュカードやクレジットカードの利用を止めましょう。近隣住民へ何が起きたか報告する、といった気配りも求められます。 心理的不安が続く 再び被害にあうかもしれない、窃盗犯に出くわしていたら危害を加えられたかもしれないなど、心理的不安が続く場合が多いでしょう。落ち着ける場所であるはずの自宅でも、気が休まらなくなるかもしれません。そのため、被害後にホームセキュリティの導入を決意し、ようやく安心を得られる人も多くいます。 ホームセキュリティを導入する家は増加傾向にある 2021年現在、家庭向けのセキュリティサービスは2016年以降順調に契約数を伸ばし、いまやセキュリティに関する国内市場の50%以上にものぼっています。 導入が進んだ背景には、ライフスタイルや家族構成の変化が予測されます。核家族の共働き世帯が増え、不在時間の長い家庭や、子どもを一人で留守番させざるを得ない家庭が増えました。離れて暮らす年老いた両親を心配し、ホームセキュリティを契約する人もいます。 ※参考:セキュリティ関連の機器・システム、サービスの国内市場を調査 |株式会社 富士経済 ホームセキュリティとは?基本サービスについて ホームセキュリティの基本サービスは、多くのサービス業者で共通しています。おもなサービスを紹介します。 ホームセキュリティのおもなサービス ホームセキュリティを契約すると、不審者の侵入時を検知すると警備員が駆け付け、状況の確認や警察への通報などの対応を行います。自分が留守中であっても、自動的に通報されるサービスであるため、家を空けるときも安心です。ホームセキュリティには、侵入者だけではなく、外出時に起きた火災やガス漏れにも対応可能なものもあります。 ホームセキュリティを導入するメリットは? ホームセキュリティを導入し、自宅前にステッカーを貼るだけで窃盗犯をけん制できます。セキュリティシステムが整っている家への侵入には、通報されるために侵入するようなものだからです。仮に侵入されたとしても、最新の設備や警備員の活動により被害を食い止められます。 また、ホームセキュリティは火災やガス漏れなどへの対策も可能です。留守中でも、被害が大きくならないうちに食い止められるかもしれません。 ホームセキュリティの利用料金はどれくらい? プランにより異なりますが、ホームセキュリティの利用料金は、6,000~7,000円前後が相場でしょう。 ホームセキュリティの導入をおすすめする家 共働きや、旅行や出張の多い家庭は不在時間が長くなりがちなため、空き巣に狙われやすい状況です。こういった場合、ホームセキュリティの導入がおすすめです。何かあったときに被害に遭いやすい子どもや高齢者と同居する家庭にも、ホームセキュリティは役立ちます。 ホームセキュリティを導入するうえで気を付けたいこと ホームセキュリティの導入するときには、以下のようなことに気を付けてください。 コストがかかる ホームセキュリティには、初期費用や月額料金などの費用がかかります。費用は設置する機器の種類や数で増減します。プランの内容と費用を照らしあわせ、自宅に最適なプランを予算にあわせて契約しましょう。 侵入犯に狙われやすくなる 「ホームセキュリティを契約するのだから、高価なものを所有しているに違いない」と判断する人もいます。ただし、ホームセキュリティがあれば侵入すると通報につながりやすいともいえます。ホームセキュリティの導入のみが理由で、窃盗犯に狙われるケースは滅多にありません。 防犯意識が薄れないようにする ホームセキュリティは防犯対策の1つの手段にすぎません。ホームセキュリティの導入だけで慢心せず、気を引き締めて防犯意識を維持しましょう。窃盗犯は少しの隙をついて侵入してきます。 戸建てに必要な住宅防犯の特徴 多くのマンションはオートロックや防犯カメラなどを設置し、セキュリティ対策を行っています。一方、一戸建ての場合は、自分で防犯対策をしなければなりません。住宅防犯には「光」「音」「時間」「人の目」に関わる4つの原則があります。それぞれの住宅防犯の原則について、詳しく解説します。 自宅で行う住宅防犯【1】光 光を使った防犯対策は、目立ちたくない窃盗犯の心理を利用しています。玄関灯、門灯、勝手口灯などにセンサーライトをつけ、人が近づくとぱっと点灯するようにしましょう。ライトをつけっぱなしで外出するという手もあります。夜に明かりが灯らなければ、家が留守だとわかるだけではなく、人目につかない状況で侵入しやすくなります。 自宅で行う住宅防犯【2】音 窃盗犯は、犯行時の音に敏感です。足音が聞こえやすいよう、防犯砂利・玉砂利・貝殻などを、窓の下や死角になりがちな場所に敷きましょう。窓の開閉や衝撃でアラームが鳴る防犯ブザーや、見慣れない人に吠える番犬なども窃盗犯の侵入を拒みます。防犯対策のためには、家に近づいただけで音がなるようにするとよいでしょう。 自宅で行う住宅防犯【3】時間 侵入に時間がかかる家は、窃盗犯に狙われにくい傾向にあります。侵入経路になりがちな窓や玄関のカギを二重にするなど、解錠に時間がかかるようにしましょう。家を建てるときにCPマークが付いた防犯建物部品を採用することもおすすめです。防犯建物部品とは防犯性能が高い部材であり、「官民合同会議」が定めた厳しい試験を突破しています。 自宅で行う住宅防犯【4】人の目 窃盗犯は、人の目が届く環境を嫌います。近隣の人の声かけがきっかけで、犯行を諦める場合もあります。普段から近隣の人と仲良くして、何かあった際に気にかけてもらえる関係を築いておきましょう。また、家の周囲を、注目されやすい観葉植物やイルミネーションで飾ることもおすすめです。 4つの原則と「通報」でより万全なセキュリティ対策を 4つの原則に加え、素早い通報も大切です。見慣れない人がうろうろしていた、不審な車を見かけたなど、些細なことでも通報し、警察に相談しましょう。ホームセキュリティは家に侵入者があらわれた時点での通報が可能です。そのため、ホームセキュリティの機能を活用すると、よりスムーズな通報ができるようになります。 自分でできる住宅侵入対策 防犯意識の引き締めと、市販の防犯グッズによる住宅侵入対策を紹介します。窃盗犯から自宅を守りましょう。 「忍び込み」や「居空き」を防ぐ方法 忍び込みや居空きの際は「無締り」という手口が使われがちです。無締りは、鍵をかけ忘れた玄関や、窓などから侵入する手口です。強固なセキュリティ機能が備わったマンションでも、防犯意識が低ければ侵入されてしまいます。一戸建てであればより慎重な対策が必要です。 忍び込みや居空きには、補助錠や防犯フィルムで対策するとよいでしょう。補助錠は玄関や窓に設置し、侵入までの時間を稼ぎます。防犯フィルムを窓に張ると、ガラスが割れにくくなり、防犯効果を高めます。 「押し入り」を防ぐ方法 押し入りの一例として、宅配業者を装う押し込み強盗が知られています。押し入り対策としてインターホンに出ないようにしても、不在と思われ侵入されるケースがあるため油断できません。 戸建て住宅では、死角をなくす、死角にあたる部分に防犯砂利を敷くなどの工夫が有効です。カメラ付きインターホンの設置もおすすめです。カメラを通じ訪問者を確認でき、怪しいと思ったときにはドア越しに対応します。 まとめ 窃盗犯や火災・ガス漏れから自宅を守るには、ホームセキュリティが有効になります。地上に面していてマンションよりも侵入しやすい一戸建てでは、自身で自宅を守らなければなりません。ホームセキュリティに加え、自分でもできる住宅侵入対策も取り入れましょう。 大阪ガスセキュリティサービス株式会社のホームセキュリティ「アイルス」は、24時間365日、異常時には駆けつけ対応を行います。ガスの止め忘れ・自動通報や遠隔遮断などの防災対応も可能です。また看護師・保健師による健康相談もあり、ご家族の皆さまに安心してご利用いただけます。お客さまのライフスタイル・ご要望に応じて防犯設備士がきめ細やかにプランを設計いたします。 ホームセキュリティについてお悩み・ご検討中の方は、まずはお気軽にご相談ください。 大阪ガスセキュリティサービスの資料請求はこちら お問い合わせ 資料請求