NEW 2021/10/07 防犯 防犯カメラの設置は飲食店にも必要とされています。防犯カメラは、防犯以外にもさまざまなメリットがあるといわれています。この記事では、飲食店が防犯カメラを設置するメリットやデメリット、注意点、おすすめの設置場所などについて解説します。飲食店を経営している人、開業を検討している人は、防犯カメラを検討する際のご参考にしてください。 目次 基本的な防犯カメラの役割 飲食店で防犯カメラを設置する4つのメリット 飲食店で防犯カメラを設置するデメリット 飲食店に防犯カメラを設置するときの注意点 飲食店で防犯カメラを設置するおすすめの場所 まとめ 基本的な防犯カメラの役割 防犯カメラを設置するなら、基本的な役割を把握しておく必要があります。ここでは、防犯カメラの役割について解説します。 犯罪の抑止力になる 防犯カメラは、映像を録画する機能やリアルタイムで映像を監視できる機能があり、犯罪が起きたときに一部始終を記録できます。防犯カメラが問題を起こした人の顔、背丈、服装などを捉えれば、その人の容姿がどのようなものか特定でき、逮捕のきっかけになる場合も多いでしょう。そのため、防犯カメラが設置されている、というだけで犯罪の抑止力にもなります。 映像で証拠を残す 防犯カメラはいたずらや犯罪の被害を受けた際に、録画した映像を証拠として残せます。加害者に対して損害賠償を請求するときや、警察に捜査を依頼するときなど、防犯カメラの映像が証拠となります。また、第三者の問題行動だけではなく、従業員によるいたずらや不正などの犯罪の証拠としても有効です。 飲食店で防犯カメラを設置する4つのメリット 防犯カメラの設置によって得られるメリットは、犯罪の抑止や店舗に損害を与えた証拠として映像を活用できることだけではありません。飲食店が防犯カメラを設置した場合の4つのメリットについて解説します。 従業員の不正をチェックできる 店舗を経営するうえで、従業員による不正にも注意しなければなりません。しかし、オーナーが常に従業員を監視し続けることは難しいうえ、監視されている側の従業員が働きにくい環境をつくり出してしまうでしょう。防犯カメラを設置することで、オーナーがいなくても従業員の不正の抑止につなげられます。 会計関連のトラブルを避けられる 飲食店では、レジによる金銭の受け渡し、クレジットカードの取り扱いを行うため、金銭トラブルに発展する場合も少なくありません。従業員によるつり銭の間違いや客の勘違いなど、会計関係のトラブルに発展する可能性があります。こういったときに防犯カメラがあれば、何があったのか客観的に把握できます。マイク付きの防犯カメラであれば、音声と映像の両面から真相を突き止められます。 マーケティングに活かせる 防犯カメラの映像を分析すれば、客の属性や時間帯ごとの傾向などを把握したい場合のデータとして活用できます。どのような客が来店しているのかを記録できるため、効果的な集客やメニューの見直し・改善などにもつなげられます。マーケティングのためには、年齢・性別などの判別、店内のPOPを見る視線の動きなどを計測できる防犯カメラがおすすめです。 食品の安全を守れる 飲食店では、食の安全を守る義務があります。客のなかには、ビュッフェスタイルで提供している料理の中に異物を混入させる人もいます。防犯カメラを設置することで、悪意ある行動の抑止力になるほか、発生した際の証拠として使用できます。また、従業員の冷蔵庫に入る、食べ物にいたずらする、といった不正も防げるでしょう。 飲食店で防犯カメラを設置するデメリット 飲食店で防犯カメラを設置した場合、多くのメリットが得られる反面、防犯カメラが目に付く場所にあることで監視されていると感じて嫌がられる可能性もあります。こういった事態を防ぐためには、防犯カメラの設置が客自身の防犯にもつながっているなど、わかりやすいメリットを提示しましょう。防犯カメラに対する理解を得るように対策をとることも大切です。 飲食店に防犯カメラを設置するときの注意点 飲食店に防犯カメラを設置する際に気をつけておくべきことがあります。以下の注意点を参考にしてください。 防犯カメラの設置を明示する 防犯カメラの映像により個人が特定できるような場合は、事前に告知や通知をする必要があります。防犯カメラを設置している旨を記載したポスターを店内の目立つ場所に掲示する、店舗のホームページなどに掲載するなどしましょう。防犯カメラ設置に関する注意事項は、総務省で公開しているガイドブックが参考になります。 ※参考:カメラ画像利活用ガイドブックver2.0|総務省 ※参考:カメラ画像利活用ガイドブック事前告知・通知に関する参考事例集|総務省 客の目に入りやすい場所はデザインも重視する 店内に防犯カメラを設置する場合は、デザインも考慮して選びましょう。レジの周辺や客席など、客の視界に入りやすい場所に防犯カメラを設置する場合は、ドーム型などのインテリアに配慮したデザインがおすすめです。ドーム型は防犯カメラがむき出しになっていないため、店内の雰囲気を壊しません。 設置場所・目的にあった防犯カメラを選ぶ 防犯カメラにはさまざまな種類があり、それぞれ撮影できる範囲や防水・防塵、暗闇でも撮影できるなどの機能が異なります。そのため、設置場所や目的にあった防犯カメラを選ぶことが重要です。店舗の通用口に設置する場合は、不審者に対して威圧感を与えられるボックスタイプのものを選ぶとよいでしょう。 飲食店で防犯カメラを設置するおすすめの場所 ここでは、飲食店のどこに防犯カメラを設置すればいいのか、具体的な場所と理由について解説します。 レジ近辺 レジの周辺は、防犯カメラの設置が不可欠といってもよいでしょう。従業員による不正を抑止できるほか、会計時のトラブルが発生した場合に、防犯カメラの映像を見ればすぐに確認できます。ただし、防犯カメラの映像だけでは詳細を確認できない場合もあるため、音声を記録できるマイク付きの防犯カメラを選ぶことをおすすめします。 店の出入り口付近 店内の出入り口の周辺は、防犯を強化するうえで重要な場所です。出入り口に防犯カメラを設置することで、人の出入りを確認できます。リアルタイムで防犯カメラの撮影映像を確認すれば、店の周辺に不審な行動をしている人物がいるかどうかの監視にもなります。なかでも、顔認証システムと連動できる防犯カメラを設置すれば、不審者が誰か割り出すことも可能です。 客席 客席に防犯カメラを設置すれば、従業員を適切な場所に配置しやすくなります。また、料理を提供するタイミングを確認したい場合にも有効です。さらに、客の属性や人気メニュー、注文するメニューの傾向などを映像で確認できるため、メニューの見直しや改善、集客などのマーケティングにも活かせます。 駐車場 店舗専用の駐車場がある場合は、店舗だけでなく駐車場にも防犯カメラを設置しましょう。駐車場は無人になりやすいため、車上荒らしや車へのいたずらなどの被害を受ける可能性があります。駐車場での犯罪やいたずらを抑止するうえで防犯カメラは有効です。また、駐車場の空車状況を確認する際にも便利でしょう。 バックヤード 営業中はバックヤードが無人になりやすく、不正や犯罪が発生しやすい場所でもあります。バックヤードに防犯カメラを設置すれば、事務所荒らしなどの犯罪の抑止になるほか、被害が発生した際の証拠として防犯カメラの映像を利用できます。また、従業員による事務所内での不正の防止や従業員間のトラブルの防止にも効果的です。 キッチン キッチンに防犯カメラを設置すれば、従業員が適切な手順で調理を行っているか、マニュアルに沿った衛生管理が徹底されているかなどをチェックする際に便利です。監視のほかにも、従業員の作業動線や手順などの改善点を見つける目的で活用できます。キッチンは食品の安全を保つために重要な場所です。防犯カメラで食品関係の問題が起こることを防ぎましょう。 バイキング・ビュッフェエリア 店内にバイキング・ビュッフェエリアを設けている場合は、その周辺に防犯カメラを設置しましょう。バイキングやビュッフェの場合、悪質な客が料理に毒物や異物を混入させるリスクがあります。防犯カメラで監視されているという状態を作り出すことで、料理への異物混入の抑止や発生時の証拠にできるでしょう。防犯カメラにより提供する料理の安心感をアピールすることもできます。 まとめ 飲食店には防犯カメラの設置が不可欠です。犯罪やいたずら、不正などの抑止だけでなく、客の属性や動向などを活かしたマーケティングの実施、業務の改善などにも有効です。防犯カメラを設置する際は、防犯システムに詳しい専門業者に依頼しましょう。 大阪ガスセキュリティサービス株式会社は、お客さまのご予算・ご要望に応じて防犯設備士が最適な防犯カメラ・設置プランをご提案いたします。また機械警備の組み合わせで、より強固なセキュリティ対策も可能です。 店舗の防犯対策についてご検討中の方は、まずはお気軽にご相談ください。 大阪ガスセキュリティサービスへのお問い合わせはこちら お問い合わせ 資料請求